オーバーローン不動産の分与 [おーばーろーんふどうさんのぶんよ]
住宅ローンの借入残高が住宅ローンで購入した不動産の価額を超える状態をオーバーローンといいます。不動産を売却したとしても、ローン完済できず、残ってしまうような場合です。このような不動産がある場合の財産分与が問題となることがあります。財産が負債しかない場合には、財産分与対象財産は無いものと扱われるので、財産分与請求権は発生しません。
しかし、住宅ローンの処理をどうするかについては、夫婦間とは別に住宅ローン債権者が存在しているので、一方が住む意向があるのか否か、不動産の所有者やローンの契約者は誰か、借り換え等の実現性があるかなど、協議をしていく必要があります。